小学校でグラレコ講座!
ども、パラキャリ父さんです。
2019年12月18日に、川崎市教育委員会様のご依頼で職員さん向けのグラフィックレコーディングの講座を開催いたしました。
会場となる小杉小学校です
ことの始まり・・・
先日10月11日、同じ場所で「グラレコ活動:武蔵小杉で健康に美しく暮らす」で投稿させていただいたように、グラフィックレコーディングをさせていただきました。
この時、川崎市教育委員会の方とつながらさせていただき「是非、グラレコの講座を開催して欲しい!」というオファーをいただき、講座開催の運びとなりました。
当初はグラフィックレコーディングの講座というお話だったのですが、詳細の お話をお伺いするに ・・・
日ごろやっている『付箋ワーク』の発表内容を『イケてる感じにしたい!』
というご要望だという事がわかり、ちょっと講座を『絵を描く事が主体』のグラレコ講座から、実際の付箋ワークをしながら、グラフィックの要素を加えていく実践型ワークショップのスタイルにアレンジして今回開催させていただきました。
講座内容のコンセプトスケッチです
講座で意識したこと
今回は、グラフィックコミュニケーションの歴史や位置づけなどのお話に加え、すごく意識したことがあります。それは何かというと・・・
絵を描くハードルをいかに下げるか?
『わたし無理なんです!』が出発点
です。
グラレコの悩みの本質は?
最近、グラレコや『絵を描く』という事についてのお悩みやご相談をいただく事がります。その中で一番多いのが
わたし『絵心が無い』ので描けないのです・・・
という心理的なハードルを皆さま持っているという事でした。
今回講座を開催する際にも、ご参加される皆様全員がそんな感じのオーラで会場にお越しになりました。
そこで、その苦手意識をどうやって払拭するか?に重点を置き
講座中でその悩みを出来るだけ払拭してから、実際に描くワークに移ってもらうようにしました。
私は絵を描いているのでは無いんです
この講座で伝えている主な事は
『私が描いているものは”絵”ではなく”記号”です。』
という事です。
だからこそ、絵心や描くスキルなどは全く関係なく、やり方さえ学べばだれでも一定の品質で描けるという事を実感してもらうワークとして組んでいます。
“ノンデザイナー”なりの悩みもあります・・・
グラフィックレコーディングについては、色々な諸先輩の作品を見るにつけ
本当に芸術作品だな・・・
とか
すごく素敵な絵を描く人だな!
素晴らしい!
とか
あ~自分もこんな絵が描けるようになりたいな・・・
としみじみ思う事があり、その度に自分のアウトプット内容と比較して『自分はまだまだ・・・』と戒める事も多々あります。
(;゚Д゚)えっ! 皆上手すぎる・・・
だからといって『自分は描けない=描かない』という選択肢を持たないようにしています。
“絵”を描かずに“記号”を描くという視点
実は、グラフィックレコーディングの絵は、〇や□、△、線(~)といった、単純な図形とそれらの組み合わせから成り立っている事が多いです。
これは、その場でかつ短時間にグラフィカルな表現をする上で、すごく写実的だったり、凝った絵を描いている時間が実質ないからという時間的な制約もあります。
しかも、そもそもグラフィックレコーディング自体が、その場の会議で話されていることを「可視化する」という事が目的ですから、正直の絵の上手い、下手で論じることがどうなのかな?という感覚を持っています。
だって、程度問題もありますが、議事録の字が上手い下手で何か評価されることはあまり無いですよね。
”ノンデザイナー”だからこその視点
グラフィックレコーダーさんには、イラストレーター出身の方や現役のデザイナーさんだったり、 何らかの グラフィック的な表現方法としてのスキルやバックボーンをお持ちのかたがたくさんいらっしゃいます。
そんな中で、自分がグラフィックレコーダーの末席に置いていただけるのは、実は短時間に話の内容を『絵』にしようとしているのではく『記号化』したり、その場の雰囲気といった感情を『記号』で表すことが出来ているからなのかなぁ?と思ったりします。
だけど、これは絵心とはあまり関係が無く、むしろ『アイデアの引き出し』を増やしたり、それを『いつでも取り出せる』ようにする事ができれば、ノンデザイナーでも、だれでも出来るのでは無いか?
という事を日々仮説検証していて、そんな人を少しでも増やしたいという思いもあって、こんな講座を開催しております。
自分が嬉しい誉め言葉
実は、私にとってグラレコで嬉しい誉め言葉は、絵の内容うんぬんよりも
あ~ここの話はこうつながってるんだ!
とか
話しでは良く分からなかったけど、このまとめ方だと分かりやすい!
というように、当日のセミナーや講演内容に、新しい視点や気づきの『発見・発想を促す触媒』として、自分のグラフィックレコードがお役に立てる事が何よりもうれしいのです。
絵は上手いに越したことはないので、これからも練習をしたいと思います。
だけど・・・
『絵描き』である前に『その場・瞬間の記録人』である
という気持ちをもって、なるべく分かりやすく、参加される方の発想につながるようなグラフィックレコードを今後も心掛けていきたいと思います。
究極のグラフィックレコーディングは壁画!?
そんな思いを今回の講座にご参加された方にも感じていただけると嬉しいな!と思いました。
最初はちょっと不安そうな皆さまが・・・
最終的にはこんなに素晴らしい成果物としてまとめていただきました!
成果物を見ながらさまざまな意見や感想をいただきました!
講座の内容を活かしていただけると信じてます!
ありがとうございました!